ケアマネの仕事は利用者や家族の希望を聞き取り、それを元に作成したケアプランに沿って行われるケアマネジメントとなります。しかし、最初に聞き取りをした段階からサービスを行っていくことで、利用者や家族に希望の変化や聞き取りきっていなかった希望が出てくることがあります。このような場合に変化していく中でも最適化された介護サービスを行っていくために大切な仕事がモニタリングです。
モニタリングはケアマネが月に1回以上行うサービスの内容が適切であるかどうかの判断をするものです。適切であるかどうかの他に、希望している目標の達成度や利用者自身の変化などを確認します。利用者の心境の変化など些細な変化にも対応して最適化していき、サービスの質を向上させていくために必要不可欠なものと言えます。
ケアマネがケアプランの評価や見直しをする際は、ケアマネ本人が直接利用者の介護や観察を行っているわけではありませんので、細かな変化に気づくことのできる実際に介護を行っているスタッフによって報告をもらいます。スタッフが利用者の記録をつけていくことで、サービス提供になんらかの変化が生じていないか、また生活環境や病気を起因にした変化が生じていないかを気づけるようになります。
そしてサービス提供事業者はケアマネにサービス利用状況や進捗の度合いについて定期的に報告をします。また、介護事業所でも目標を設定していますので、目標の設定期間が終わり次第モニタリングを行ってモニタリング報告書を作成します。このようなスタッフや事業所からの記録や報告書などはどのような状態に利用者がなっているのか、希望の変化はないのかといったことを判断する材料となります。
モニタリングの狙いは設定したサービスが適切に行われているのかをチェックすることにあります。モニタリングは定期的に行われていくため、面談を通してスタッフの記録している内容やサービス状況の報告は信頼感を高めてニーズを引き出しやすくなる役割も持ちます。
また、変化に対応することで希望している内容に都度適したサービスに変更をすることができます。自分の力で階段を登りたいといった目標を立てていたとしても、実は2階に自分だけで自由に行き来したいという希望だったとすれば自宅の階段構造を変えることで対応することができます。こういった観点を変えて利用者の希望に沿ったサービスを提供することができるようになることもモニタリングの目的となります。
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