ケアマネの仕事はインテークから始まり、逆に言えばインテークをしなければ仕事が始まらないと言えるためスタートラインと表現されます。仕事のスタートラインでもあり、とても重要でもあるのがインテークです。仕事を実際に進めていくとより理解していくと思いますが、ケアマネにとってとにかくインテークの重要度は高いです。
このインテークとは一言で表せば初回相談時に利用者やその家族と行う面接のようなものです。具体的には援助計画に関する説明や契約までの一連の流れを指します。インテークの多くは施設に入所相談をしにくる場合、医療機関からの紹介で施設に直接来訪される場合が多いです。
実際に入所相談をする日程を決定し、家族と対面して挨拶を行ってから面談が始まります。この面談で行う目的は大きく2つあり、1つが家族の話を聞くことで、2つ目がどのような施設であるのかを説明することです。この2つを行う順序は決まっていないため、家族の反応などを踏まえて判断していきます。
選択肢をいくつか持っており気持ちに余裕のある家族であれば最初にどのような施設か説明をしても落ち着いて聞いてもらうことができます。しかし、家族によっては諸事情によっては入所を急いでいることからまず話を聞いて欲しいという場合もあります。これらは家族の反応や事情を踏まえて面談で行う順序を適宜変えていきます。
家族の話を聞いていく上で大切なことは入所希望者の家族構成と、なぜ施設を利用するのかといった背景を把握することです。そしてこれらを把握したら次は入所希望者の現在の状況と状態の把握をしましょう。最後に入所希望者と家族それぞれの施設に対する考え方やどういったことを希望されているのかなどを確認していきます。この3つを主に意識して話を聞いていき、施設の基本は集団生活になるため、施設生活を送っていくために必要なことを考えます。
実際に家族の方で施設の内容をよく理解していないというケースはよくあるため、当該施設はどういった施設なのかを理解してもらいます。そのため、施設でできることとできないことの説明と、独自のサービスや禁止事項といったことなどを説明していきます。最終的に家族の方にこれらをよく理解してもらった上で、入所するのかどうかといった判断をしてもらうことが大切です。ここが抜けていることで入所後のトラブルにつながることもあります。
「ケアマネの試験に向けて」はケアマネの資格取得に際して様々な準備や知るべきことなど、利用者にとって有益となる情報を配信していきます。【MailForm】